朝、少しだけ早起きができた日には、小さなご褒美がある。
それは、まだ人通りもまばらな時間帯に、窓から差し込む柔らかな光と、淹れたてのコーヒーの香りに包まれること。
カップを手に持ち、まだ少し眠たげな頭のまま、窓辺に腰掛けて外を眺める。遠くで鳥が鳴いている。新聞配達のバイクが、静かに通り過ぎる。
なにもしていないのに、心がほどけていく。
こういう時間があるだけで、その日一日が、少しだけ優しくなれるような気がする。
忙しい毎日だけど、こんな風に、たまには立ち止まって深呼吸する朝があってもいい。
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