煙となりて

伝えたい言葉が
ひとつ、またひとつ 胸の奥で静かに眠る

それを声にはしない
風にほどける夢のように
ただ、生き様の中に忍ばせておく

かつての君に
もう会うことはないとしても
この道の先で
僕がいなくなったあと

どこかの空に昇る 白い煙が
ほんの一瞬
君のまなざしを止めてくれたなら

それでいい
それだけでいい

この気持ちは 告げるためでなく
守るためにあったのだから

もちろんフィクションです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次